最近流れている西友のCMご存知だろうか。
「西友 ニトリあえーず IKEA」と聞こえる。実際には、「西友に とりあえず 行けや」と歌っているらしいのだが、どう聞いても、有名な家具量販店の名前を連呼しているように思えるCMだ。
CMの内容は新婚さんらしき若いカップルが、引越しをして新生活の準備をするために、家具やらカーテンやらを西友で買うというもの。
西友は「食料品ストア」という一般認知に対して、家具量販で成功しているニトリやIKEAを漂わすことで、「家具も揃う西友」を印象付けようということだろう。CMを見ているこちらとしては、さすがにニトリやIKEAほどは期待しないが、そんなところを引き合いに出すくらいだから、そこそこやる気なんだろうな、と思う。作戦としては大成功という流れだ。
西友は以前にも コジマさん、ヤマダさん、BICさん、TAKATAさんが登場する液晶テレビのCMを流していた。言わずと知れた家電の大手どころだ。
これまた「not only 食料品 but also 家電」のメッセージを強く印象付ける戦略だろう。ま、と同時に、話題になることでのBuzz波及も狙ってでしょうが。
まったく別件になるが、以前、セールスフォース・ドットコムのCEOであるMarc Benioffが「ライバルはマイクロソフトだ」と語っていたことがある。2005年の話であり、今でこそ、知名度も上がりそんな「暴言」もまっとうな発言として受け取れるが、当時は「はぁ?」という感覚であった。
しかし、彼らが どこに向かっていこうとしているのか ということについてはこの発言ですごくよく理解できた。
つまり、CRMの1アプリケーションソフトベンダーではなく、大きなプラットフォームとその上のエコシステムの提供を目指す、といったような方向性だ。
これは何かを印象付けようと思った時に使える手法といえよう。有名な何かを引き合いに出す。それとの共通点を伝える。違いを伝える。言ってしまえば「例え話」の1種だ。
自己紹介で「坂本龍馬のような男になりたいと思っています」だとか、
会社紹介で「電通さんのやっているビジネスのうち○○の部分に特化してやっている会社です」だとか、
製品紹介で「Wiiとカーナビを合体させたようなものです」だとか。
うまく活用したいですね。レベル感が違いすぎると効果は低そうですが。